平核無(ひらたねなし)、刀根早生(とねわせ)の生産があり、渋柿のため脱渋して出荷されています。一般の家庭では11月前後に干し柿にするなど、時季を感じさせてくれる果物です。
詳細
柿には「甘柿」と「渋柿」がありますが、これらの違いは渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まります。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなります。渋柿が甘くなるのは、アルコールや炭酸ガスを使って処理することで、タンニンが口の中で溶けなく変化させているからです。ちなみに干し柿にすると、アルコールなどで処理をしなくても渋みは自然に抜けます。
品種の特徴
- 平核無[ひらたねなし]「種なし柿」としてよく出回っている品種です。果汁が多くやわらかく、甘くまろやかな口当たりが人気です。10月中旬~11月下旬に出回ります。
- 刀根早生[とねわせ]刀根早生は平核無が突然変異した柿です。見た目は平核無によく似ていますが、平核無より10日~15日ほど早く収穫できます。
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- 果物の中で酸味がないのが最大の特徴の柿。実はビタミンCが豊富で、一つ食べれば1日に必要なビタミン摂取量をほぼ満たすことができます。
- 国旗や国歌のように法律では定められてはいませんが、柿は日本の国果とも言われています。昭和時代に有名な料理人が述べたことが発端だそうです。